梅雨が明けて暑い日が続きますが、
皆様、いかがお過ごしでしょう?
特に今日は午前から薄曇りで気温はさほど
高くありませんでしたが、お昼頃に小雨がぱらつき
蒸し暑さが一段と増したように感じます。
本日、福山市は午後3時の時点で
気温30度、湿度80%と発表されていました。
下の表は「暑さ指数(WBGT値)表」と呼ばれるもので
熱中症の危険度の高さの目安となるものです。
この表から見ると、30度&80%は「厳重警戒」と
「危険」のエリアの境界線に当たります。
つまり、熱中症のリスクが大変高い気候であったという事です。
空調のない場所でのお仕事や、スポーツなどを行っていると
リスクはさらに高くなります。
熱中症と聞くと、気温や炎天下の日差しだけに注目しがち
ですが、実は湿度も意外とくせものです。
上の表で見ると、気温が33度でも湿度が20%だと「注意」エリア
にとどまります。
気温が28度でも、湿度が100%だと「危険」のエリアに入ります。
人間は体温が上がり始めると汗をかきます。
汗で身体の表面が濡れると、汗の水分が蒸発するときに
体表の熱を奪います(気化熱)。この作用によって
体温を下げていくのですが、湿度が高いと水分が蒸発しにくい
状態となります。
雨の日に洗濯物が乾きにくいのと同じことです。
汗をたくさんかいても体温は下がりません。
体温が下がらないからさらにたくさん汗をかくという悪循環
(脱水症状)に陥っていきます。
(ちなみに脱水症状は熱中症の症状の中の一つです)
こんな日は、たとえ屋内であっても空調がなく風通しも
悪いところでお仕事やスポーツをしていると、熱中症の
リスクがグンと上がります。
疲れがあったり、体調不良だと危険度はさらに上がります。
どうしてもという場合には、扇風機などで風を送る、
適度な休憩、水分(スポーツドリンクなど適度に塩分を
含んでいるもの)の補給は欠かせません。
それと、「おかしいな」と感じたら無理をしないことが
肝心です。
本人の自己管理も大切ですが、職場の管理者やスポーツ
指導者の理解と最低限の知識が重要だと思います。