妊娠中や産後の腰痛について…

2018.08.21

福山市 千田町鍼灸接骨院の桒田です。

 

妊娠中や出産後の腰痛について、
お問い合わせが多いので…
 

 
妊娠中はおなかの赤ちゃんが大きくなっていく
のに伴って、赤ちゃんを含めた内臓を支えている
骨盤に負担がかかり、徐々に広がっていきます。
 
この時に広がり、動く部分は「仙腸関節」や
「恥骨結合」と呼ばれる部分です。
このあたりに痛みを感じる方も多いのではないでしょうか?
 
特に出産予定日が近づいてくると、母体は産道が広がりやすい
状態を作らなければならないので、ホルモンの影響もあり
「恥骨結合」が広がり、それに伴って「仙腸関節」も
動きやすくなります。
 
広がり、動きやすくなった「恥骨結合」や「仙腸関節」の
部分に体重がかかり、生活動作での動きなどが加わると、
いわゆる「ズレ」が生じて痛みの原因になると考えられています。
 
この「ズレ」はミリ単位なので、レントゲン写真などでは
判断できるレベルではありません。
 
「ズレ」という表現は使わずに「仙腸関節の機能不全」と
いう表現をするお医者さんもおられますし、
「そもそも仙腸関節は動かない」と主張するお医者さんも
おられます。
 
なので、病院などでは仙腸関節(骨盤)のズレが腰痛の
原因になるという説明を受けることはあまりありません。
 
 
妊娠中や産後の腰痛の方で、仙腸関節のズレを調整すると
劇的に症状が改善される方もたくさんおられます。
 
ちなみに、産院などで渡される「トコちゃんベルト」は
仙腸関節の動きを制限して痛みが出にくくするためのものです。
 
単にベルトをするだけでなく、ズレた仙腸関節をもとの
位置に調整してからベルトで固定すると、
効果はさらにアップすると思います。
 
接骨院での骨盤の調整というと、「ボキボキ」されることを
想像されるかもしれませんが、当院ではあお向けか横向きに
寝ていただき、
ソフトに痛みのないかたちで調整していきます。
 
その上で、必要があれば専用の骨盤用ベルトを装着して
いただくこともあります。
 
私自身、ボキボキされるのは嫌いなので患者さんにも
やりません。
 
お困りの方がおられましたら、ご相談いただければと思います。