腰痛とストレスとはり・きゅう治療

2019.02.11

福山市 千田町鍼灸接骨院の中井です。
 
多くの人を悩ませる腰痛。
 
一昨年の平成29年度に厚生労働省が国民の健康状態
(病気やケガの自覚症状)を調査した結果、
男性の1位、女性の2位に「腰痛」がランクイン!
 

 
当院でも、毎日のように腰の痛みを訴える患者さんが
訪れています。

腰痛の原因には
 
・腰椎の変形や炎症 (ヘルニア、狭窄症)
・筋力の低下 (脊柱起立筋、多裂筋の筋力低下)
・関節の炎症 (椎間関節、仙腸関節)
 
などが、主な原因として挙げられていますが、
まれに重大な病気などが隠れている場合もありますので、
整形外科などでの検査が必要になることもあります。
 
 
ほかにも、腰痛の原因には、他にも「心因性」が挙げられます。
 
いわゆる、「ストレス」が関係しているということです。
 
 
本来、ストレスのない状態で腰に痛みを感じたとしても
脳に備わっている「痛みをやわらげるメカニズム」が正常に働きます。
 
これは身体が痛みを感じる状態にあっても、
脳から放出されるドーパミンという物質により
痛みの信号が脊髄で抑制されるため、
脳に痛みの信号が伝わりにくくなり、
痛み自体を感じにくくなります。
 
 
しかし、ストレスや不安、うつ状態に見舞われていると、
そのメカニズムがうまく働かなくなり、痛みが治まらない。
その状態が長く続くと、さらに痛みを強く感じるようになる…
 
という悪循環から抜けられない状態が続き、
気付けば慢性の腰痛持ちになってします。
 
ストレスを緩和させる方法は、個人によって様々ありますね。
ショッピングや旅行、1人の時間をゆったりと過ごす、
なかには仕事での成功という方もいるようです。
 
 
こういった心因性の要素がある慢性の腰痛を改善をする方法の
1つの選択肢として「鍼灸治療」などはいかがでしょうか?
 

 
通常の鍼灸治療を行い、さらに鍼に通電刺激
(鍼に低周波の電気を流す方法)を行うことで
脳から放出される物質が正常化され
「痛みをやわらげるメカニズム」が働き始めます。
 
こういったメカニズムで慢性の痛みを感じにくい状態となり、
腰痛の改善へと繋がっていきます。
 
 
明治国際医療大学の准教授による動物実験での
研究結果にも、鍼灸刺激によってストレス緩和が
図られている可能性があると報告されています。
 
 
現代病であるストレスは、腰痛以外にも
様々な症状の起因になりかねません。

准教授も、「ストレスをいかに処理するか、
ストレスに強い体質を作るかが大きなテーマである」
と話されています。
 
「もう慢性だから」と諦めず、
なかなか治らない腰痛にはぜひ一度「鍼灸治療」という
選択肢をご検討ください。