熱中症にご用心!

2016.07.25

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梅雨が明けて暑い日が続きますが、

皆様、いかがお過ごしでしょう?

 

特に今日は午前から薄曇りで気温はさほど

高くありませんでしたが、お昼頃に小雨がぱらつき

蒸し暑さが一段と増したように感じます。

 

本日、福山市は午後3時の時点で

気温30度、湿度80%と発表されていました。

 

下の表は「暑さ指数(WBGT値)表」と呼ばれるもので

熱中症の危険度の高さの目安となるものです。

 

暑さ指数表

 

この表から見ると、30度&80%は「厳重警戒」と

「危険」のエリアの境界線に当たります。

つまり、熱中症のリスクが大変高い気候であったという事です。

空調のない場所でのお仕事や、スポーツなどを行っていると

リスクはさらに高くなります。

 

熱中症と聞くと、気温や炎天下の日差しだけに注目しがち

ですが、実は湿度も意外とくせものです。

上の表で見ると、気温が33度でも湿度が20%だと「注意」エリア

にとどまります。

気温が28度でも、湿度が100%だと「危険」のエリアに入ります。

 

人間は体温が上がり始めると汗をかきます。

汗で身体の表面が濡れると、汗の水分が蒸発するときに

体表の熱を奪います(気化熱)。この作用によって

体温を下げていくのですが、湿度が高いと水分が蒸発しにくい

状態となります。

 

雨の日に洗濯物が乾きにくいのと同じことです。

 

汗をたくさんかいても体温は下がりません。

体温が下がらないからさらにたくさん汗をかくという悪循環

(脱水症状)に陥っていきます。

(ちなみに脱水症状は熱中症の症状の中の一つです)

 

こんな日は、たとえ屋内であっても空調がなく風通しも

悪いところでお仕事やスポーツをしていると、熱中症の

リスクがグンと上がります。

疲れがあったり、体調不良だと危険度はさらに上がります。

 

どうしてもという場合には、扇風機などで風を送る、

適度な休憩、水分(スポーツドリンクなど適度に塩分を

含んでいるもの)の補給は欠かせません。

それと、「おかしいな」と感じたら無理をしないことが

肝心です。

 

本人の自己管理も大切ですが、職場の管理者やスポーツ

指導者の理解と最低限の知識が重要だと思います。